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執筆者の写真北原 功士

怪奇と色彩

 子供の頃、人によりカラーの夢とモノクロの夢を見るタイプに分かれると読んだ事があります。肉体労働者はモノクロで頭脳労働者はカラーであるとか。その真偽はともかく、僕の場合はカラーの夢で、悪夢の場合に色による法則があるようです。

 僕の悪夢には二種類あり、緑色を伴う悪夢と赤を伴う悪夢。緑の悪夢には、緑色の怪物や軟体動物が現れ、それらに襲われる恐怖。赤の悪夢は赤い障子の前に座る少女や目が真っ赤な美少女など、エロチックな趣があるのです。

 

 皆さん、お気づきかと思いますが、僕の怪奇画は緑と青を合わせたような寒色で描かれたものが多いのは、僕にとって青緑色こそ死の色、怪物の色、襲い来る恐怖の色だからです。

 令和怪奇画報のロゴなど、文字のデザインにもそういった色を使う理由はそれで、怖い色であると同時に心地よくもあるのです。

 闇の如き黒と、死の色である青緑。この色彩が僕の怪奇の色なのです。

 

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